おもちゃドクターとは・会員の素性・会員になりたい方への誘い


 おもちゃドクターとは:壊れたおもちゃを治す(修理する)人です。
 機械・電気・土木建築・化学・繊維など、工学・工業技術に携わった者(現在進行形も含む)が多数在籍します。
 業務などで身に付けた技術は定年後も消えることはなく、ささやかながらも社会に貢献できます。

 本会会員の多くは60歳過ぎの「第二の人生」組、いわば[玩具技術サロン]としても稼動しているのが現状です。
 会員同士で玩具修理に関する技術指導披露などもあり、活発な議論が交わされています。
 その他、趣味でラジコンや模型、無線などを堪能している方も玩具修理に向いており、会員間の共有趣味も多岐に亘ります。

 本会は男性のみ11名、20〜60代の会員が活動に携わっています。老若問わず和気藹々がモットー。
 以下の考えを持つ方に適しています。本会会員も概ねこの傾向にあります。
1.時間を持て余しているが、ボケたくはない。そのために自分の身につけた技術を活用したい。
2.自身技術だけがとりえだ。だけどそれで子供に感謝されるならば一肌脱ごうじゃないか。
3.同じ技術を持った者同士、情報交換して脳を活性化させたい。そんなサークルを探している。
4.いい年こいてるけど、おもちゃを見ると愉しくなる!壊れていても自分で直して何とかしてやろうじゃないか。

 本会は同志「おもちゃドクター」を常時募集しています。要綱は以下の通り、お気軽にご相談ください。
1.可児市福祉センターへ問合せた場合、ボランティア担当者より案内があります。
2.毎月第1土曜・可児市福祉センター「おもちゃ病院可児」受付へ連絡下さい。説明のあと見学を許可されます。
3.何度か定例開催に参加すれば登録されます。あとは会員と共に叡智を働かせてください。
4.第二会場・可児市NPOセンターでも福祉センター同様、活動案内は可能です。担当職員に声をおかけ下さい。
5.本会では在住地制限を設けていません。将来地元でも活動したいドクターを受け入れ共同開催に至った実績は少なからずあります。

 おもちゃドクターには健全さが要求されます。仕事や家庭を疎かにしない範囲で活動下さい。
 基本的に難しい国家資格は必要ありませんが、それがあれば共通の話題が広がるメリットは充分あります(笑)
※代表は電気工事士・電気主任技術者・工事担任者・消防設備士・アマチュア無線技士などの技術系国家資格を保有しています。
 これら資格のいずれかがあれば速攻で入会可能です!

 おもちゃドクターは現在慢性的に不足しています。
 本来可児市内で「おもちゃドクター養成講座」を開催する予定でしたが、講師多忙で現在は白紙です。
 当面七宗在住ドクターの応援でしのぎますが、そのうち川辺在住ドクターの応援も必要になること請け合いです。
 


 男性ボランティア活動家の受け皿として〜壮年男性の引きこもり・ボケ防止も兼ねて。

 現在、岐阜県中濃地区において「おもちゃ病院」活動団体のある市町村は半数以下にとどまっています。
 2006年設立の可児市は特別早く、美濃加茂市の市民団体設立は2012年のこと。関市・美濃市にはまだありません。
 一方、おもちゃ病院のない都市では「亭主は定年で家に引きこもり、女房はボランティア活動で外出しまくり」といしうパターンが増えています。
 実はこれが問題で、痴呆(ボケ)の一大原因視されている関係、「旦那を社会に引きずり出したい」と考える老婦が増えてきました。
 その受け皿として「おもちゃ病院」が脚光を浴びています…可児市の隣・美濃加茂市「おもちやドクター養成講座」が典型例であります。

 美濃加茂市の講座は実際「ボケ防止効果のあるサークル」を生み出し、代表はこの例を「もうひとつの社会貢献」と捉えています。
 活動のない市町村でも、この手の需要はあると考えられます。次第に高齢者福祉・生涯学習の場の提供を増やしていく方針です。
 ボケ防止を謳うおもちゃ病院も少なくないため(具体例:"ケボの会")、当方も堂々と宣告できます。
 技術系で引きこもり傾向のある壮年男子を社会貢献へ導ける数少ないボランティア活動として、活動のない地域でも相談に乗れる体制であります…そんな方には手近なおもちゃ病院を紹介しますので相談ください。おもちゃドクターはどこでも不足気味ですので市町村の壁はないです。

※万一高齢者の引きこもりが痴呆症(認知症)などで要介護状態に罹ると、介護費用は莫迦になりません!
 認知症の予防策として、技術力のある男性をおもちゃ病院活動へ招致するのは家庭の財政負担軽減にもつながります。
※引きこもり気味の旦那が居る奥様へ:一刻も早く旦那をオモチャ病院へ連れて行きましょう(爆)ダメ元でも助かるかもしれません。


 社会福祉協議会・市民活動センター関係者各位へ:おもちゃ病院設立の勧め

 この「おもちゃ病院」は児童福祉の部類に入ります。
 基本的に児童福祉系のボランティア活動は女性の関わる分野だと思われがちですが、このおもちゃ病院は男性主体とならざるを得ません…原因は昔の中学教育、技術家庭科が男女別だった時代の名残りです。現に可児・みのかもの構成員は男性ばかりです。
 実際工場など技術系の会社・現場は男性ばかりのところが多く、おもちゃ病院も必然的にそうなっています。
※1.根底には「女人禁制の神聖なる現場」意識があるかもしれません…それが前向きに働くなら、男性主体ボランティアを堂々と謳います。
 機械系・電気系の現場は尚更その意識が強いです。安全第一を語る職場もその傾向が大きいです。
 男手を募るボランティアの受入枠が小さいとの嘆きを聞きますが、おもちゃ病院はその貴重な枠になれます。
 隣の岐阜県美濃加茂市では「玩具ドクター養成講座」で実績があり、この件に関しては相談も承ります。

 しかも適用できるジャンルはそれだけでなく、生涯学習・環境保護・防災防犯にも適用可能です。
 男性ボランティアの受入枠には、地域河川清掃など力仕事の多い環境系統市民活動、交通安全パトロールなど安全第一を求められる…といった、男性の特性を生かした活動が多いことが伺えます。
 アマチュア無線非常防災通信訓練など、男性特有の趣味を生かした技術系ボランティア組織が存在する自治体もありますので、そこと連携しても「おもちゃ病院」は成り立つ可能性があります(愛知県に事例あり)
 実際おもちゃ病院のドクター(活動家)にはアマチュア無線家経験のある者が多く、電気系統に強いことを活かして会の主力になるパターンが散見されます。(実際筆者もアマチュア無線技士有資格者)

 この手の活動がない市町村でも、昨今技術離れした若年層が多く、おもちゃ修理の需要は常にあります。日本のモノづくり文化を後世に伝えるためにも、技術への興味を芽生えさせるためにも、設立することをお勧めします。
 それ以外にも、男性高齢者の引きこもり・痴呆を防ぐ効果は大いにあります!頭を使う作業が多いため効果抜群ともいえます。
 少なくとも、引きこもりが原因で認知症あるいは要介護状態となると、医療費負担は莫迦になりません…介護費用1名分を下回る費用で運営できる「おもちゃ病院」、是非作りましょう!


 各自必要になる道具 [自身の経験から逆推]

品目 個数 重要度 用途
ドライバー(+,−) 大中小
計6本
各自必携 大抵のおもちゃはねじ止めされていますので、ねじ回しなくして修理はできません。
その他ミニドライバー、精密ドライバーなどきめ細かく揃えるといいでしょう。
万力、ラジオペンチ、
ピンセットなど
各1 各自必携 物をつまむのに必要、精密模型工作をするドクターは必ず持っています。
ピンセットはストレートのほか「つるくび」という先端の曲がったものも使われます。
ニッパー、ペンチ類、
カッター、ノコギリ
各1 各自必携 モノを切るときに使う工具。作業性を左右するアイテムなのでドクター各自が持つべきでしょう。
プラスチック工作経験者であればカッターは数種類欲しくなるでしょう。
ピンバイス 1本 各自必携 穴あけに使います。模型趣味のある人なら必携でしょう。
半田こて、半田、
ヤニ、半田こて台
各1 各自必携 電子機器のリード線などを端子へハンダ付けで接続します。AC100V電源を使うものが主流。
ヤニの有無でハンダの溶けやすさが変わります。冷却が必要なので半田こて台も忘れずに。
ウエルダー 各1 各自必携 これがあるとないとでは大違い!プラスチックの接着・穴埋めに使います。
半田こてに同じくAC100V電源が必要です。
テーブルタップ 1本 各自必携 AC100V機器を使うとき、テーブルタップや延長コードが必要です。
テスター
(アナログ・デジタル)
各1 各自必携 デジタルテスターは軽量で携帯に便利、主に配線導通チェックに使います。
アナログテスターは極性がありますが、電池テストモードがバッテリーテスターとして使えます。
(電池テスター機能がない場合、単二型・単三型はプラレール動力車で代用可)
ワニ口クリップ端子 2〜3本 各自必携 配線を一時的につなぐ場合に使います。あるとないとでは大違い!
クリップは何種類かありますのでそろえてもいいでしょう。電子工作の必須品。
電池各種 各種
数本
各自必携 単1・2・3・4・5、006P9V、CR2032、LR44…などが代表格。用途によって多くの種類があります。
玩具に附属の電池が消耗している場合に備え、ドクター各自必携とします。
ニッケル水素充電池&充電器があれば便利ですが放電に注意。
工具箱 1箱 各自必携 おもちゃ病院は一箇所だけとは限りません。自宅から活動室へ持ち込む場合に必要です。
そこそこの大きさがあれば大概の必要な道具が入るでしょう。
やすり類・
サンドペーパー
1本・
3枚
各自必携 錆びた電池ボックスを研磨する、突起のある場所を平滑化するなど、多目的に使います。
サンドペーパーは粗い・細かいで使い分ける必要があります。最低3種類は欲しい。
       あると便利な器具、ハイテク機器・測定器など
スマートフォン 1台 あると
便利
デジタルカメラ機能は使用頻度も高く、赤外線リモコンの動作もこれで確認できます。
調べものがあれば携帯電話よりも楽に調べられます。
ただし電話代が高くなるため、スカイプなど無料通話アプリとの併用が必須(爆)
学研電子ブロック
学研マイキット
1台 あると
便利
学研から発売された電子回路学習玩具、現在「大人の科学」シリーズとして復刻発売されています。
抵抗・コンデンサ・半導体等の組合わせで、信号インジェクター・信号トレーサー・音量計・
電界強度計…etc.様々な電子回路に化ける優れもの。
説明書&回路図必須ですが、150種類の電子回路が使えるのでドクター入門には最適です。
直流電源装置 1台 会必携 電源系不良の場合、電池を保有するより可変電圧式直流電源を使ったほうが早く治ります。
劣化バッテリー充電の場合、パルス発生装置を組合わせます。有償修理扱い(\300)。
12Vバッテリー
DC/ACインバータ
ソーラーパネル
1台 あると
便利
近くに交流電源がない場合、カー用バッテリーとDC/ACインバーターを組み合わせます。
蓄電式ソーラー装置と組み合わせると環境保護団体としてもアピール可能です(笑)
環境系イベントでは用意しておきたいシステム(爆)
電動ドリルなど 1本 あると
便利
充電ドリルで十分ですが、この有無で作業性は大きく変わってきます。
穴あけ作業が必要な場合、ピンバイスだけで不安な場合に使います。
ルーター 1本 あると
便利
別名、回転式やすり(笑)。電池BOX端子・接点を磨く場合などにつかいます。
△ドライバー
特殊ドライバー
1本 会必携 最近のプラレール動力車に良く使われています。プラレーラー曰く、PL法で改悪された部分。
そのネジを外すために使いますが、新品を買わずとも釘を削るなどで自作できます。
特殊ドライバーを幾つか備えておいても損はないでしょう。
各種容器・タッパー 2〜3個 会必携 分解したおもちゃのネジを紛失しないよう、ネジいれとしてタッパーをご利用下さい。
おもちゃ病院用具をボランティア活動室等で保管する場合はボックスも買いましょう。
百円均一ショップの有効利用がお勧めです。
TV・モニター 1台 あると
便利
ビデオ入出力のある玩具は少なからずあります。テレビ・モニターは会ごとに用意しておきましょう。
本拠地は可能な限り、TVのある部屋を押さえるのが基本で、出張開催用に準備すべきです。
オシロスコープ 1台 あると
便利
信号の波形を見るのに使います。電圧の変化を映像で見ることが出来ます。
PC周辺機器タイプのオシロスコープは比較的安価ですのでノートPCとのセットがお勧め。
ノートパソコン 1台 あると
便利
OSはWindowsXP以降が基本。Word,Excelなど文書・表計算ソフトはデータ管理に使えます。
PS/2やUSB端子からは5V電源が取れます。5V機器があればお勧め。
PC接続型オシロスコープがあると更に便利でしょう。
       各種消耗品・接着剤・ケミカル編
接点復活剤 1本 各自必携 電子部品の接触が悪くなったときに使います。液が垂れやすいので拭き取るモノを用意しましょう。
CRC-556 1本 各自必携 機械部品の磨耗を防ぎ、すべりを良くします。動きが固いモノに使うと便利。
出てきた液体は垂れやすいので、ウエスなど拭き取るものも忘れずに!
瞬間接着剤 1本 各自必携 手につくと大変だが、作業能率を高くできるのでよく使用されている。
衝撃には弱いので、駆動部以外の永久固定箇所に使いましょう。
エポキシ接着剤 2液
1組
各自必携 2液を練り合わせる手間と作業時間に制限があるものの、固化性能はすばらしい。
保存性も比較的良いため各自キープしたい。百均でも売っています。
型さえ作れば割れたプラスチック部品の再生や割れた箇所の修復も可能です。
ゴム系接着剤 1本 各自必携 プラモデル製作に欠かせない接着剤のひとつ。セメダインなどがこれに相当する。
用途が広いので会ごとに保有するとよい。
樹脂溶融型接着剤 1本 会必携 アクリダイン・ロックタイト401などプラスチックを溶かして融合させるタイプの接着剤。
高価なので部品代請求対象です(1玩具あたり50円実費徴収)
木工用ボンド 1本 会必携 木製のおもちゃを修理する場合の接着剤は大概これです。
綿棒、ウエスなど 10本 各自必携 接点復活剤の塗布・拭き取り用。接点の汚れ取りに活躍します。
       
       部品各種
ギア 各種 各自必携 大きさ・山数などで種類が分かれます。8T,10T,12Tはグループまとめ買いがオススメ。
耐久性が要求される場合はタミヤのミニ四駆パーツがお勧めです。
スピーカ 小型 会必携 音が鳴らない理由の多くがスピーカ故障です。グループまとめ買いがオススメ(50個以上)
プラレール連結器
動輪ゴム
1パック 各自必携 鉄道玩具・プラレールは連結器と動輪ゴムが痛みやすいので、部品単品で玩具店でも売ってます。
ニーズが高いので使用頻度が高ければ買い置き必須、各自でも用意すると万全です。
ネジ(予備品) 各種 各自必携 ネジ紛失はよくあること。予備を用意しておきましょう。
プラ棒・プラ板など 各種 会必携 接着の補強用に、必要になる場合があります。
針金 1巻 会必携 折れたプラスチック部品の補強に使います。
電線各種 1巻 会必携 電源線が切れるのは良くあること。会単位で保管しておきましょう。
バッテリー 1台 会必携 6V4Ahバッテリーは小型乗用玩具に付き物の「消耗品」。1個は用意しておきましょう。
       

その他必要になる道具は随時追記します。[2012/3/3、項目追加。]


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